戻り値
やること
この教材では、Jasmine Tea の「戻り値」の概念を学びます。戻り値とは、関数が実行されたときにその結果を返す仕組みのことです。この仕組みを使うことで、計算結果やデータを他の部分で利用できるようにします。
ステップ1
エディターに以下のプログラムを入力してみましょう。
function calculateScores@(baseScore)
scores@=[baseScore,baseScore*2,baseScore*3]
return scores@
end function
results@=calculateScores@(10)
print "スコア1:";results@[0]
print "スコア2:";results@[1]
print "スコア3:";results@[2]
ステップ2
エディターの右下にある「▶実行」ボタンを押すと、入力したプログラムが実行されます。実行した後は、画面の右上にある「ドキュメント」タブを押して、ここに戻ってきてください。
では、「▶実行」ボタンを押してください。
ステップ3
実行画面に以下のように表示されたら成功です。
スコア1: 10
スコア2: 20
スコア3: 30
ステップ4
実行したプログラムを解説します。
使っている命令の簡単な紹介
-
function
とend function
は独自の関数を作成するための命令です。関数名に@
を付けることで、配列を戻り値として返すことができます。 -
return
は関数の処理結果を呼び出し元に返す命令です。 -
print
は画面に文字や数値を表示する命令です。
プログラムで行われていること
このプログラムでは、まず
calculateScores@
という関数を定義しています。この関数は、引数として
baseScore
を受け取り、その値に基づいたスコアの配列を計算し、それを戻り値として返します。
次に、この関数を使って
results@
という配列を作成し、計算された3つのスコアを
print
命令で表示しています。
学ぶべきこと
この教材では、「戻り値」の概念を学びます。関数を使って計算を行い、その結果を他の部分で利用する方法を学びます。また、関数から配列を返すことで複数の値をまとめて返すことができることを理解します。
チャレンジ
-
baseScore
の値を 10 から 5 に変更して、結果がどう変わるか確認してみましょう。 -
関数内で
scores@
の値を[baseScore, baseScore*2, baseScore*4]
に変更してみてください。どのような変化があるかを観察しましょう。 -
新しい関数
calculateAverage
を作成して、スコアの平均を計算し、表示してみましょう。