Tably株式会社(テーブリー株式会社)
こんにちは、Tably株式会社です。
私たちは普段、テクノロジーの活用を進めるための組織づくりや人材育成、テクノロジーを活用したプロダクト戦略の立案と実施などの支援を行っています。
このたび、新たに中高生の学習に特化したテキストプログラミング言語「Jasmine Tea(ジャスミンティー)」を作成し、一般公開しました。
日ごろからIT分野の第一線を走る国内企業様のお手伝いをする中で、私たちはある感覚を持っています。それは、世界のデジタル分野の成長速度に比べ、日本の成長速度が鈍化しつつあることです。
実際に、IMDが発表する「デジタル競争力ランキング」では、日本は毎年順位を落としています。2013年には日本は総合20位でしたが、2022年版のランキングでは総合29位まで転落しました。その中でも、人材分野は全63か国中50位と、かなりの苦戦を強いられています。
他方、そうした現状を鑑み、学校教育にプログラミングを取り入れる動きが活発化しています。とても喜ばしいことですが、実際の現場で働く私たちから見ると、まだ「プログラミング教育」に足りていない存在がありました。
それは「学習」に特化した「テキストプログラミング言語」です。
キーボード不要、パーツの組み合わせでプログラミングを学べるScratchなどのビジュアルプログラミング言語は、誰もが気軽に学べる素晴らしいツールです。しかし、実際に社会で活かせるレベルまで能力を引き上げられるかについては疑問が残ります。
かといって、VBAやPythonなど、プロ向けのテキストプログラミング言語は初心者には難しすぎます。せっかく学校でプログラミング教育を行っても「よくわからなかった」「自分にはできない」とマイナスイメージを持たれかねません。
だから私たちは、そのギャップを埋めるためにJasmine Teaを開発しました。
Jasmine Teaはプロが使っている形式と同じ「テキストプログラミング」でありながら、初心者が理解しやすい構造を採用した「学習用」言語です。
とはいえ、現在はまだ、これが教育に役立つはずという仮説を形にしたに過ぎません。Jasmine Teaの目的は、次代を担う日本の子どもたちに、最適なプログラミング学習の場を提供することです。つまり、「子どもたちがやりたいこと」や「教える人たちが感じる課題」に対応できて初めて、その目的を達成できます。
現在は検証と改良を繰り返す段階にいるJasmine Teaですが、その中で教育機関向けの機能などを追加し、事業として拡大していく予定です。
Jasmine Teaは生まれたばかりです。これからもっと、子どもや教育者に寄り添う形に変化しなければなりません。どう変わるべきか、使ってみた実際の感想をフィードバックいただければ嬉しいです。
また、私たちの考えに共感し、使ってみたいとお考えになった教育関係者・教育機関の方は、ぜひともご連絡ください。実証実験のような試験的導入も歓迎です。現場の声をお聞かせください。