文字列

パソコンやタブレットといったコンピューターは、画面に様々な表示することで、多くの情報を使用者にわかりやすく伝えています。表示されるものは、計算結果の数字だけでなく、多くの言葉もありますね。例えば、計算結果を画面に表示するときに、

  • 3

とだけ表示されていては、何の答えなのかわかりません。

  • 1+2の答えは、3

と画面に表示されていれば、誰が見ても「1+2の足し算の答えの 3 だな」と理解することができるようになります。

「あいうえお」や「ABCabc123」など、文字の並びのことを「文字列」と呼びます。Jasmine Tea では、文字列は「"」(ダブルクォーテーション)記号を左端と右端につけて囲まれた文字の並びのことを指しています。

"Taro Yamada"
"1+2の答えは、"
"This is a pen. That's a pencil."
"1234567890"
"今日の天気は☀です"

上記の 4 つの「"」 で囲まれたものは、すべて文字列です。特に最後の 4 つ目は「数字しかないので、それは数値では?」と思うかもしれませんが、「"」で囲まれていますので、文字列となります。

文字列に含めることができる文字の種類は、アルファベット、数字、記号、ひらがな、カタカナ、漢字など、ほとんどの文字を入れることが可能です。また、Unicode 絵文字についても入れることができます。

特殊な文字列として、「文字がない」文字列というものも存在しています。Jasmine Tea では、以下のように 2 つの「"」の間に何も文字がない状態です。これは空文字列と呼ぶこともあります。

""

文字列は、主に画面に何かメッセージを表示したいときに使います。また、空文字列は、画面に表示されている文字を消したいときなどに使用されることがあります。

文字列は「"」で囲むことが必要ですが、文字列の中で「"」を使いたいときもあります。例えば、「You said "Hi there!"」という英文を文字列にしたいときなどです。

文字列の中で「"」を使いたいときは、「"」の前に「\」(バックスラッシュ)記号をつけます。このことを「バックスラッシュでエスケープする」と呼びます。また、文字列の中で「\」を使いたいときは、「\」の前に「\」記号をつけて、やはりバックスラッシュでエスケープします。

"You said \"Hi there!\""  => You said "Hi there!"
"\\o/"                    => \o/

エスケープせずに「"」や「\」を使ってしまうとエラーになってしまいますので、注意してください。