Jasmine Tea語に変換しよう~辞書~
所要時間: 10分程度
今回の内容
- 変換に欠かせないのは命令/関数辞書
- 辞書の使い方
Jasmine Tea語はすべて命令/関数辞書に書いてある
コンピューターにお願いを聞いてもらうためには、コンピューターの分かる言葉にしなければなりません。
そのために活用するのが、「命令/関数辞書」です。
🗒️覚えよう
Jasmine Tea語に変換するときは、「命令/関数辞書」を使う
「命令/関数辞書」には、Jasmine Teaで使えるすべての言葉が書いてあります。
命令/関数辞書は目次が便利
命令/関数辞書は、右上の「ドキュメント」ボタンからアクセスできます。
画像のボタンを押して別のタブで開くと、「やりたいことから探す」というジャンルの目次を出すことができます。
(別のタブで開かないで使う場合は、ジャンルの目次は出ませんが、スクロールして探せます)
学校で使う辞書はアルファベットやひらがな順で調べますが、Jasmine Teaではこの「やりたいことから探す」というジャンルの目次が便利です。
辞書を引くときには、何かやりたいことがあるはずです。そのやりたいことがどのジャンルに当てはまりそうか想像して探してみましょう。
辞書を見ながらプログラムを書く手順を確認しよう
では、実際に辞書を使いながらプログラムを書く手順の例を見てみましょう。ここは読むだけで構いません。
ブザー音を鳴らすプログラムの例
<問題>
ブザー音を鳴らすプログラムを作ってください
<手順>
- やりたいことをリストアップ
- そのやりたいことが当てはまるジャンルを探す
- ジャンルの中に使いたい命令や関数があるか確認する
- 命令や関数のページをよく読んで、自分のやりたいこととあっているか確認する
- 辞書に書いてある書き方に沿ってエディターに書き込む
<具体的な進め方>
1. やりたいことをリストアップ
やりたいことは ブザー音を鳴らすこと
2. そのやりたいことが当てはまるジャンルを探す
3. ジャンルの中に使いたい命令や関数があるか確認する
4. 命令や関数のページをよく読んで、自分のやりたいこととあっているか確認する
やりたいこととあっているかは、「働き」の項目を見ると分かりやすいです。
5. 辞書に書いてある書き方に沿ってエディターに書き込む
書き方を知るにはページの中の「文法」の項目を見ます。
ブザーを鳴らす命令は「beep」と書くようです。
[ ] (だいかっこ)の中に書かれた要素、今回で言うと w , f , l は、必要であれば書く要素です。
今回のプログラムでは、省略して構いません。
その命令や関数に出てくる要素については、箇条書きで説明されています。
省略できるものはすべて省略して、エディターにプログラムを書いてみると、こうなります。
これで実行ボタンを押すと、ブザー音が鳴ります。
🗒️覚えよう
命令や関数の書き方を知るには「文法」をチェック
辞書を見ながら実際にプログラムを書こう
では、実際に辞書を見ながらプログラムを書いてみましょう。
まず、コピーボタンとペーストボタンを使って、以下のプログラムをエディターに書き込んでください。
cls
※ cls 命令 - 画面に表示されている文字や図形などを消去します
そして、2行目から自分でプログラムを書いてみてください。
<問題>
以下の指定どおり、画面に円を描いてください。
- 描画する円の中心点の横方向の位置 : 300
- 描画する円の中心点の縦方向の位置 : 200
- 描画する円の半径 : 100
- 描画する円の色 : 6
- 描画する円を塗りつぶす色 : 6
<確認すること>
やりたいことはなんでしょうか
それはどのジャンルに当てはまりそうでしょうか
※ 確認することの解説 を参考にしてください
<やること>
実際にプログラムを書いてみてください
※ やることの解説 を参考にしてください
確認することの解説
<やりたいこと>
画面に円を描くこと
<やりたいことから推定できるジャンル>
画面に図形を描きたい
やることの解説
まずは circle 命令の書き方を知るために、「文法」を見てみましょう。
※「式」の意味について詳しく知りたい場合は こちら
x~fまで色々と書いてあります。それぞれのアルファベットの意味は、箇条書きを確認しましょう。
箇条書きを確認すると、問題の指定とx~fが対応していることが分かります。
<問題の指定>
- 描画する円の中心点の横方向の位置 : 300
- 描画する円の中心点の縦方向の位置 : 200
- 描画する円の半径 : 100
- 描画する円の色 : 6
- 描画する円を塗りつぶす色 : 6
どうやら、それぞれパラメータを指定すれば良さそうです。
[ ] (だいかっこ)でくくられているところは、省略しても問題ないところですが、今回はfの部分の数字も指定されているので省略せずに書きましょう。
文法をよく見ながら書いていくと、エディターにはこう入力されているはずです。
これを実行すると、実行画面にはこのように表示されます。
もし違う結果が表示されたり、エラーメッセージが出た場合は、どこかを書き間違えています。以下のポイントを確認してみましょう。
・どこかが全角になっていないか
・( , ) が正しく入力できているか
- ( かっこ → 多くのキーボードで「8」か「9」のキーで入力できます。shiftキーと一緒に押してください。
- , カンマ → 多くのキーボードで「M」のキーの隣のキーにあります。
- ) かっことじ → 多くのキーボードで「9」か「0」のキーで入力できます。shiftキーと一緒に押してください。
また、気が向いたら、問題の設定とは違う数字を当てはめて遊んでみてください。いろんな円を描くことができます。
暗記の必要はなし
学校で使う辞書は、その言葉を覚えるために使うことが多いです。
しかし、テキストプログラミングの辞書に書いてあることは、暗記する必要はありません。いつでも自由に辞書を使ってください。
今回のおさらい
- Jasmine Tea語に変換するときは、「命令/関数辞書」を使う
- 命令や関数の書き方を知るには「文法」をチェック