Jasmine Tea語に変換しよう~命令~
所要時間: 10分程度
今回の内容
- 命令とは?
- 命令を実際に使ってみる
「命令」とは?
コンピューターにお願いしたいときは、人間の言葉ではなくJasmine Tea語で伝えます。
その中でも大事な要素のひとつに「命令」があります。Jasmine Teaでは、何か動作をしてほしいとき(~して、と言いたいとき)は命令を使います。
🗒️覚えよう
命令は動作をお願いするときに使う
命令を使うとコンピューターは色々な動作をします。
<例>
- 図形を描く
- 文字を表示する
- 同じ動作を繰り返す
参照: プログラマーズガイド 「命令」
プログラム中に命令がひとつもないと、コンピューターは何をしたらよいか分からず、動き出せません。コンピューターにとって、命令は大事な要素です。
1行に入れられる命令は1つだけ
コンピューターにたくさんの命令を伝えたいとき、気を付けることがあります。
Jasmine Teaでは、1行に1つの命令しか使えません。
たとえば、四角を描く命令は box 、文字を表示する命令は print ですが、その2つの命令を同じ行に入れることはできません。
❌
⭕
四角を描いてほしい、文字を表示してほしいとお願いが2つある場合は、2行に分ける必要があります。
🗒️覚えよう
1行に入れられる命令は1つだけ
行とは?
テキストプログラミングでは、改行をして行を分けます。
どんなに長いプログラムを書いても、改行をするまでその行は1行とみなされます。
行を変えるには、Enterキーを押して改行をします。
🗒️覚えよう
改行する(Enterキーを押す)と、次の行を書ける
今何行目かは、エディターの左側の数字で確認できます。
ここで確認できる行数のことを「行番号」と言います。
🗒️覚えよう
エディターには行番号が表示される
行番号は、そのプログラムが何行目なのかを示す
命令を使ってみよう
では、実際に命令を使ったプログラムを書いてみましょう。このプログラムはキーボードで入力してみてください。
今回使う命令は「 print 」です。以下の画像と同じようにプログラムを入力してください。
<お手本>
※1行目のclsも命令の1つです。詳しくは 命令/関数辞書「 cls 」に書いてあります。
<意味>
""(ダブルクォーテーション)でくくった中の文字列を画面に表示して
<構造>
<こんなときは>
- 茶枠が出る - その部分が全角で入力されています。半角に直してください。
- ダブルクォーテーションが見つからない - 多くのキーボードで「2」の書いてあるキーを、shiftキーと一緒に押すと入力できます。
入力できたら実行してみましょう。
このようにできていたら成功です。
命令を知るとできることが広がる
文字や図形を表示する、プログラムの動きを制御するほかにも、命令を使って様々なことができます。音声を聞き取る命令 listen を体験してみましょう。
まずは、今エディターにあるプログラムをすべて消してください。
このプログラムはコピー&ペーストボタンを使って構いません。
<体験するプログラムの内容>
実行ボタンを押してから10秒間、マイクから単語を聞き取り、聞き取った言葉を画面に表示します。
※マイクが起動するまで少し時間がかかることがあります
※環境によってはうまく聞き取れないこともあります
※マイクの使用を許可するか確認するポップアップが出たら、許可を押してください
※「声が使えません」と出たらエラーメッセージ 「 声が使えません 」を参照してください
cls
print "話しかけてください"
do
listen
now = time()
message$ = hear$()
if message$ <> "" then
print message$
else if now > 10000 then
print "終わり"
exit do
end if
loop
<音声に関連する命令>
listen 命令
<意味>
マイクから音声を聞き取って
使える命令が増えると、できることもどんどん増えていきます。
他にもJasmine Teaで使える命令はたくさんあります。どんなものがあるか気になったら、命令/関数辞書の「 やりたいことから命令/関数を探す 」も見てみてください。
今回のおさらい
- 命令は動作をお願いするときに使う
- 1行に入れられる命令は1つだけ
- 改行する(Enterキーを押す)と、次の行を書ける
- エディターには行番号が表示される 行番号は、そのプログラムが何行目なのかを示す