エラーを使いこなそう~色でわかるエラー~
想定時間:10分
今回の内容
- プログラミングにエラーはつきもの
- Jasmine Teaは、気付いた間違いを教えてくれる
- 赤文字になるエラーは、文法が間違っているかも?
- 茶枠が出るエラーは、全角が混ざっている
プログラミングはトライアル&エラー!
まずは、改めてテキストプログラミングの基本の流れを確認しましょう。
- エディターにプログラムを入力する
- 実行ボタンを押してコンピューターに実行してもらう
- 実行画面に表示された結果を見て、期待通りの動きになっているか確認する
注目したいのは3番目の「確認する」です。
確認したとき、いつも期待通りならいいのですが、そうはいきません。
期待した通りに動かないのは、初心者だから、ということが理由ではありません。
業界の最先端で活躍するトップエンジニアでも、毎日「おかしいなぁ、なんで期待した通りにならないんだろう?」と首をかしげています。
プログラミングのほとんどの時間は「どうしてうまくいかないんだろう? あっ、ここをこうしたらいいのかも!」と考えて改善していくことに使われます。
その試行錯誤をするうえで大きなヒントとなる存在「エラー」について知りましょう。
エラーって何?
エラーは、コンピューターが気付いた「間違っているところ」を教えてくれるものです。コンピューターが教えてくれたエラーをヒントにすると、プログラムの修正がスムーズに進みます。
🗒️覚えよう
エラー=コンピューターが気付いた「間違い」を指摘してくれるもの
つまり、エラーが出ている部分を修正すれば、そのプログラムが期待通りに動く可能性が高くなります。
🗒️覚えよう
エラーを修正すればプログラムの完成に近づく
色で教えてくれるエラー
Jasmine Teaが教えてくれるエラーには色々な種類があります。
まずは、色で教えてくれるエラーを知りましょう。
今回紹介するエラー2種類は、エディターを見ていると気付くことができます。
エディターは、プログラムを書き込むところです。
茶色で教えてくれるエラー
エディターに茶色の枠が表示されたら、その部分が全角になっています。
🗒️覚えよう
エディターに表示される茶枠のエラーは、全角になっていることを指摘
プログラミングで使うのは、例外を除いて、半角の英数記号です。全角で入力されたプログラムはコンピューターが認識できないので、半角になおしてください。
赤文字で教えてくれるエラー
エディターに入力したプログラムが赤文字で表示されるときは、その行のどこかの表記が間違っています。
🗒️覚えよう
エディターに表示される赤文字のエラーは、表記が間違っていることを指摘
「表記の間違い」の原因には、いろいろな可能性があります。
- つづりや記号の書き方が間違っている
- 文法が間違っている(必要な情報が足りていない、必要でないことが書いてある)
つづりも文法も、使いたい命令や関数を「命令/関数辞書」の文法の項目で確認できます。
今回使った line 命令の場合、文法はここで確認できます。
辞書の使い方についておさらいしたい場合は 「Jasmine Tea語に変換しよう~辞書~」のチュートリアルを参照してください。
エラーをなおしてみよう
ここまで、茶枠と赤文字のエラーについて勉強しました。
それでは、実際のエラーをヒントに、プログラムを正しく修正してみましょう。
コピーボタンとペーストボタンを使って、下のプログラムをエディターにうつし、エラーが出ないようになおしてみてください。
cls
purint 12345
line (50,50)-(200,50)3
ヒント:
2行目は print 命令 を使って 「12345」という数値を表示しようとしています。変更が必要なのは3ヵ所です。
3行目は line 命令を使って線を引こうとしています。変更が必要なのは1ヵ所です。
修正が終わったときの画面:
2行目の答え合わせ:
3行目の答え合わせ:
今回は、エディターに表示される「色で教えてくれるエラー」を知りました。
エラーには、実行画面に表示される「文で教えてくれるエラー」もあります。ぜひ、次のチュートリアルに進んでください。
今回のおさらい
- エラー=コンピューターが気付いた「間違い」を指摘してくれるもの
- エラーを修正すればプログラムの完成に近づく
- エディターに表示される茶枠のエラーは、全角になっていることを指摘
- エディターに表示される赤文字のエラーは、表記が間違っていることを指摘